今日の一押しは、給食は豚肉と大根の煮込みです。
今日は47㎏の大根を給食で使いました。
皮をむいて、切るだけで、骨の折れる作業です。ましてや朝の気温が寒いように、大根も冷たい。1本2kg近くある冷たい大根を左手に抱えて、右手でピーラーを持ち少しずつ回転させながら手際よく皮を剥いてくれる調理員さん。本当にありがたいです。
「給食の煮物はおいしいね~」とよく言っていただけますが、
家庭で大根を煮ようと思っても、まるまる1本つかって調理することってほぼないですよね。
でも、給食ではまるまる1本の大根を20本近くつかって調理することになります。大根の一部ではなく大根の全部をいただくことになります。大根だって生育過程で、悪天候だったり、水が足りなかったり、虫にねらわれたり、それなりのストレスを抱えながら大きくなっています。ストレスを感じながら成長した部分はもしかしたらおいしくないところなのかもしれない、そういうところだけをちょこっと味噌汁に入れたり、煮たりしたら…あれ?この大根あんまりおいしくないわ…と思うのかもしれません。
給食では600人分の煮物を調理するので大根の先端から、茎が出るところまでをすべてを使います。その大根の生育過程すべてを味わうことになります。ましてや1本だけでなく、たくさんの大根たちが一度に調理されます。だからきっと大量調理の煮物って家庭よりも美味しいのかもしれない…と思ったりします。
そのおいしさはやっぱり丁寧な調理のおかげなのです。